ホーム日本にあるユネスコ世界遺産世界遺産とは


世界遺産とは、世界遺産条約で「顕著な普遍的な価値」があると認められた文化や自然のことで、人類共通の財産として保護し、後世に伝えていくため世界遺産リストに登録されています。

世界遺産は、人類の歴史によって生み出され受け継がれてきた遺跡や建築物などの文化遺産、地球の生成によって生み出されてきた自然景観や地形・地質、生物多様性、生態系などの自然遺産、文化遺産と自然遺産双方の価値を持つ複合遺産に分類されています。

世界遺産リストには、2011年7月現在、936件登録されています。内訳は、文化遺産725件、自然遺産183件、複合遺産28件です。世界遺産保有国は153か国になりました。
このうち、保存の危機にさらされている遺産(危機遺産)は、崩壊・略奪・盗掘の恐れがある「バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群(アフガニスタン)」など35件あります。
日本には、2011年7月現在、16件の世界遺産(文化遺産12件、自然遺産4件)があります。

世界遺産に登録されるには、その物件が登録基準の一つ以上にあてはまり、完全性、真実性を満たしていることが求められます。→登録されるにあたっての前提条件


世界遺産条約(世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約)は、1972年に開催された第17回ユネスコ(国連教育科学文化機関)総会で採択され、1975年に発効しました。
2011年12月現在、世界遺産条約の締約国は189か国です。日本は1992年に125番目の締約国になりました。

人類共通の財産として保護し、後世に伝えていくという世界遺産の考え方は、エジプトのナイル川のアスワン・ハイ・ダム建設計画により水没の危機にさらされたアブシンベル神殿などのヌビア遺跡群の救済を、ユネスコが世界に呼びかけ、多くの国々の協力で、移築し保護したことから生まれました。

なお、世界遺産の登録対象は「土地と土地と一体になった物件(不動産)」に限られています。また、世界遺産(World Heritage)には価値を継承するという意味合いがあり、世界遺産の多くは現在の生活に関わりをもっています。従って、世界遺産は、博物館に保管されている使われなくなった遺物とは異なり、時代を超えて継承されてきた現代に息づく遺産といえます。


さまざまな世界遺産に接し、学ぶことで国境や民族を越えた文化や自然を知ることができます。また、世界遺産を保護し、後世に伝えていく過程で文明間の対話による相互理解が生まれます。
世界遺産に接し、学び、保護し、後世に伝えていくことは、人の心の中に平和の砦(とりで)を築くことになると思います。

ユネスコ憲章(前文)
戦争は人の心の中で生れるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。

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